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「ビバリウム」の感想。カッコウの托卵。それが、よもやこんな不条理スリラーになるなんて……。新居を探していたトムとジェマは、不動産業者マーティンから新興住宅地ヨンダーを紹介される。内見していたトムとジェマは、何故かそのまま住宅地に閉じ込められてしまう。そして、2人のもとに1人の赤子が届けられる。脱出方法を模索しつつも、見殺しにも出来ない赤子を育てるトムとジェマ。子供の異常な成長スピードと奇行。無味乾燥で何もない生活が続く中、トムのポイ捨てしたタバコを切っ掛けに住宅地脱出の糸口をみるが……。ただ住宅地から脱出できなくて藻掻くというだけではなく、謎の赤子でも見殺しに出来ず育てるという人間の本能を利用され、母親として偽り、誤魔化しの愛情が芽生えていく気持ち悪さがかなり来る。そして、この閉じられた世界の真実、その一端の知ってしまってからの生活は、もはや虚無。冒頭に書いた“カッコウの托卵”の意味が判ると、この物語の気持ち悪さがより理解できると思う。

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