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やんま @yanma_cco@pawoo.net

ほとほとと牛車が揺れている。しかしその車に乗る人はいまはいない。
本日はいつもの如く徒歩で出歩こうとした殿を留め、懸命の説得で牛車に押し込むことに成功した。冬の名残を残す春の風を捕まえにいこうとしていた博雅は大層不満そうであったが、折角の春に向けてあつらえた直衣を台無しにされては困る。
水を多分に含んだ道をべしゃり、満足げに歩きつつ、しかしあの陰陽師の元に送ったことに不安を感じた。
普段は真面目で優しく、穏やかに楽を愛する殿が、どうしてかあの陰陽師の元へ行くと時偶、泥だらけになったり土埃にまみれ帰ってくることがあるのだ。何をしてきたかはのらり、かわされるばかりであったが、その身に危機が及ぶようなことはないことを祈るばかりである。
春の空に映えるような群青の衣は、丸顔ぽっちゃりの流行顔には着こなせない、我らが殿を凛々しく際立たせる。本日はくれぐれも外出せぬよう、と陰陽師には念を押して屋敷へと戻る道であった。
あやしげな笑みを浮かべていたが大丈夫であろうか。
牛も足をとられるぬかるみを歩きつつ、明日はどうして牛車を使わせようか考えるのであった。

サクリ、土を踏む足元から霜の割れる音がする。
暦の上では春とはいえ、こんな山奥にその息吹が届くのはまだまだ先であった。
鉄砲を包んだ油紙を再度確認し慎重に背負いなおす。山を2、3越えると今度の依頼主の待つ集落が見えるはずだ。
このご時世、俺達を雇う目的なんぞたかが知れている。それでも報酬を貰いその金で生きていくのだ。それに偶に珍しいものを見られたりするのだ。
吐く息はかわらず白く溶けていくが、足元は水気を含んでぬかるんできている。里は近く日も昇り気温があがりはじめてきた。
このぬかるみのようにどうしようもない泥が広がる時代だ。足を取られ命を落とさぬよう、今日もたくましく生き抜こう。
鉄砲衆の誇りを掲げて。

霊縛 禁!と、よく通る声が響く。身動きがとれなくなったところを式神で囲み、無事に妖魔の封印をすることができた。
相談を持ち込んできた村人の謝辞もそつなく受け、一人帰路へとつく。
なんでも、素早く動き人の心につけこむ術を使う妖、と聞いてはいたので動きを止めるため多少の手荒さはいたしかたあるまい。
術であれ自分の体が思うように動かせないとは、恐ろしいことだと思う。自分の体が自分ではないみたいに……。
そこまで考え、ふと既視感を感じた。割と最近に同じようなことを口にした気がするのだ。あれはたしか、
『ぅあっ……ひろまさぁ、もう、やめっ……』
『自分の…体が……じぶんじゃ、な………あっ』
ごっ、と鈍い音が夕陽が射し込む林に響く。暮れの薄暗さの中であっても晴明の顔は真っ赤であった。
木に頭を打ち付けたままの姿で、蘇りかけたあらぬ熱を冷ますことに集中する。
帰らぬ晴明を心配し、松明を持った博雅が迎えにくるまで、あと少し。

朝の井戸端は人が多い。
「おはよーっす」
夜叉から挨拶とともに背を叩かれ晴明が噎せるのが見えた。その顔はしかめられ、心なしか赤い。
できたてのみみず腫れである、加減されているとはいえ、鬼の馬鹿力ではたかれるのは痛いだろう。
博雅は内心ですまん、と謝りながら桶に水を溜め爪の間の乾いた血を洗った。

塗籠の内に2つの影があった。
1つは床に敷かれた真綿の布団に横たわり、1つはその枕元に座していた。
ほつり、ほつりと2つの影は静かに言葉を重ねる。綺麗な箱より宝物を取り出すように、手に届かぬ輝きを愛でるように。
夜明けが近いのか静謐な空気が流れ、耳が鳴るほどに辺りは静まりかえっている。
「それではともに参ろうか、博雅よ。」
その言葉に、博雅と呼ばれた影は眉をしかめた。
「そうはゆかぬ、晴明よ。此度の道行きはおれひとりでゆかねばならぬのだから。おぬしがおれば心強いが、それはおれの我儘というもの。」
言いきり、しばしの間をおいてぽつりすまぬなと呟く。
傍らでしかと聞いていた晴明は、すうりと笑みを捌いた顔で応えた。
「なにを謝ることがある。おまえの言う通り、古来よりこの旅路は一人で行くもの。しかし、その入り口までの案内をおれは言ったのだ。」
よく知る場所だからな、と言いながら、優しく謝罪の意味を違え受けとる。
「それともやはり、一人がよいか」
「そうは言うてはおらぬ」
「ではゆくか」
「うむ」
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。

「おうい、しじみ売りの兄ちゃんや」

しじみ売りの青年が呼ばれ足を止めた。質素な麻の着物を引っ掛けただけの格好であったが、どこか鍛えられている体つきであった。
「うちの甘粥飲んでいかんかあ。これがはければ今日は店じまいなのよ。ほれ、ぬしのしじみも買うからよお」
間延びした声にしじみ売りの青年も人好きのする笑顔を浮かべながら応える。
「いやあ、ありがたい。この暑さにまいっていましてなあ」
生き返る心地、と甘粥をすすりながら店主から受け取ったざるにしじみを移してゆく。
大きな市ではないが、奥州へとつづく道の分岐が近いためか、そこそこに人も賑わっていた。
「今日はもうでてしまったがな、うちはぜんざいもうまいのよ」
かかかと笑いながら店主が言う。
「山の近くのお屋敷はもう木炭の用意を始めているし、この辺は冬があっというまだ。夏の間にまた来ておくれ。」

・・・
雪が降っている。
「ぜんざい、食べ損ねてしもうたなあ。」
火事でもあったか、炭となった柱だけを残したかつての店の前に青年が立っていた。
「ゆくぞ、六郎」
呼びかけられた青年はちらと店を見遣り、二人は風と消えた。

(海野六郎・根津甚八)

ぱきり、乾いた音が冬の空に響く。
雪は降らずとも時折吹き抜ける風は冬の訪れを告げるよう冷たく、しかし突き抜けるような青空が広がっていた。
内裏より艮の方角にある土御門の屋敷で晴明は割れた杯を手にし、やがて目の前にある割られた食器の山へ投じた。焼き物も玻璃も関係なく晴明の手により割られては庭に掘られた穴に投じてゆく。博雅と飲み交わすのに使われてきた杯達であった。
愛する者たちに看取られ静かに眠った友を、天は惜しみ涙するかと思ったが、むしろ御子の還りを喜ぶかのごとくに晴れ渡っていた。これならば荼毘に付され天へ昇る魂も迷うことはないだろう。
ぱきり、かちゃり
もう己の庭で酒を酌み交わす者はおらず、不要となった杯が破片となり積もってゆく。
『おるかな晴明』
『どうした博雅』
背後にある濡れ縁より聞きなれた声がする。在りし日の幻であった。
『この庭の桜もいいが、吉野へ足を運ぶのもいいな』
『大宰府の椿もそろそろ見ごろだぞ』
楽しげに未来の話を続けるまぼろしたちの声と、己の手元より響く乾いた音がないまぜとなる。心へ寒風が刺さるかのようであった。

明日のアップデート盛りだくさんすぎて心臓もつかしら
コスプレ蛙を庭に置けたら楽しいだろうなー

二次創作という名のオアシスを巡回したい

荒川の欠片が40個貯まってる夢をみた
起きて確認したら13個

風神様が猫が暑かろうって言いながら風車ぶっさしてくれたんだと妄想してる
風がなくても涼風を運ぶ、風神扇風機

ロードした直後に一瞬現れる猫小屋が気になる
実装が近いのか、本家のグラが残ってるだけなのか pawoo.net/media/NlFBuKiRRgNqh2

脚絆とゲートルって同じだけど別の印象がある
どっちも大好物モグゥー
手甲もモグゥー

明日のメンテで薬売りさんの情報こなかったら悲しみの10連する

黒無常が!!!
かっこかわいい!!
閻魔組が!
尊い!!