弓狂王)テストすけべ
今日はこれで終わりにしよう。
そう告げるなり、腕を掴まれ引き倒された。天井を影が覆う。一瞬までまで己が見下ろしていた相手との位置が入れ替わる。
「ふざけるな」
覆い被さったバーサーカーが牙を剥いた。
殺す獲物に向ける眼だ。押さえつけられた両肩が軋む。
「クー」
「寄越せ」
おまえを寄越せ、と唸る。薄い唇が呼気を吐く。熱の孕んだそれはとろけて、糸を引いた。快楽が尾を引いている。
アーチャーは己の肩を押さえる両腕にふれて、這わせて、バーサーカーの肩からその両耳へと手のひらを上げた。
覆った耳朶は熱い。滑らせた頬も。
自然と口角が上がる。
「君に求められるのは悪くない」