#けもふれ SS ②
「いつも唐突で情熱的なので、びっくりするんっすよ。プレーリーさんが私に会って嬉しいのは分かるっす。俺っちも嬉しいっすけど、毎回激しくされると、あの……」
「じゃあ、どうすればよいでありますか」とプレーリーが言った。反省しながら、なお納得が行かないようである。
「たまには、穏やかな挨拶でもいいと思うっす。俺っち、いつもハイテンションではないから、穏やかな挨拶が気持ちいいときもあるっす」
「穏やかに、でありますか」
「そう、例えば、こんなふうに」と言ってビーバーは身を乗り出す。プレーリーも釣られて体を前に出した。
プレーリーの口にビーバーの口が静かに当たる。ビーバーは目を閉じると、唇を開いたりすぼめたりしてプレーリーの唇を味わった。少し舌を入れてプレーリーの歯や舌の先を舐める。
プレーリーは初めての穏やかな挨拶の中に、繊細な快感があることを知って衝撃を受けていた。未知の肉感に身を任せた。目を閉じて、口内を蠢くビーバーの唇と舌だけにこころを支配される……
お茶を運んできたアルパカは、静かに唇を吸い合う二人に出くわして「あひゃあ」と小さく叫び、顔を赤らめた。
#けもふれ SS ①
ここはジャパリパーク。アルパカの経営するカフェに二人で行くと、「デート」ができるらしいという噂がフレンズの間で広まった。その噂はプレーリードッグとアメリカビーバーの耳にも入る。プレーリーは持ち前の猪突猛進さで一気にビーバーの屋敷に特攻し、ビーバーをカフェまで拉致してきた。二人は向い合って座っている。
「ビーバー殿、ここがカフェでありますよ」
「プレーリーさん、不安っすよお」
「どうしたでありますか」
「俺っち、あの湖畔から離れるのが怖いんすよ」
「問題ないでありますよ。私がビーバー殿のお宅におじゃました時、危なそうなものは無かったであります。ついでに戸締まりもバッチリでありましたよ」
「プレーリーさん入ってくるやいなや、あの挨拶」あの挨拶というところでビーバーは顔を赤らめ俯いた。「……するから、俺っち頭がぽわーっとなってしまって」
「あ、嫌でありますか? 挨拶……」とプレーリーは言って眉を顰めた。「ビーバー殿に会えるとテンションが上がってしまって、つい」
「いや、嫌ではないっすけど」
「然らば、何が問題なのでありますか!」 思わずプレーリーの声が大きくなった。
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