↓のつづき
魂魄を抜かれる、その過程が全く描かれてないこともキツかった要因なのかも
文州候になれば、驍宗や李斎たちを助けることができるかも、と思って
危険を承知でも喜んで拝命したはずなのに
阿選に木札を無効にしたことを泰麒が知らされて、読者目線はショックだけどまだ無事な可能性もあるはずと不安と希望を持って読み進めたら
次に出てきた時にはもう目に光がないんだもん。
で、それが最後の登場シーンと
ある程度まで症状が進んだらもう戻せない、とだいぶ前に書いてあったけど
それでもこんな重要キャラ、最後には希望を見せてくれるのでは!?と必死に思ったけど
最後までもう、何にも触れられなくて。
泰麒はあのあと、恵棟に会ったのだろうかとか
もしかしたらざっくりとしか描かれてない戦の中で傀儡のまま何の感慨もなくあっさり死んだのかもとか
考えれば考えるほど辛い
辛かった感想をぐちゃぐちゃに書いてるだけ
びっくりするくらい恵棟に対するショックが大きかった
いろんな雑多な感想が頭の中にあるんだけど、ただひたすら恵棟に対する感情だけがずっと頭の中で喚いているというか。
読者の心をグズグズにするためだけに恵棟というキャラクターは生まれたんだろうなとすら思う
読み進めてる途中でも、恵棟が一番好きだった
贔屓目のせいかもしれないけど、最後の登場シーンは一番酷かった
帰泉に対してもかなり感情が荒れたので、心から慕ってた主公に魂を抜かれて傀儡にされることの残酷さがかなりキツかったんだと思う
阿選も嫌いになりきれて無かった頃だから余計に抉られた
自らの意思で戦に出て死んだ兵士よりも、暴漢の理不尽な暴力の犠牲になった民よりも
なによりも心を抉られた。恵棟も帰泉もこの上なく魅力的で人間的で、世界に対しても主公に対しても強い思いを持ったキャラだったから
強い意志と希望を持って行動した結果、それが主公のためであろうとなかろうと
その想いも意志も言葉も、人間らしい何もかもを抜き取られて放り出されたのがただ悲しかった
かえるです。たまに絵を描く社会人。浮上率低め