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澤村大地誕生祭2015別バージョン4 

 なんてしんみりしてたオレを返せ。と、目の前のいつもの光景というか惨状を眺めながら……他人のフリがしたいが無理だなコレ。さすがに引き継いだばかりの現主将もまだ場を締めるには経験値が足りなさすぎるし、今それを求めては可哀想だ。

「……お前ら」
「「ヒギャっ! すんませんキャ……違うっえっと」」
「おーい。おまえらの今のキャプテンオレなんですけどー」
『デスヨネ!!』

 自分ではない冷たい風を感じて震えあがる部員に、元キャプテンとしてはよしとした。
 しんみりする前ほどではないが落ち着いてくれた様を見ていたスガと旭は。

「相変わらずおいしいとこ持ってくねぇ元キャプテン?」
「思わずオレも震え……」
「……旭?」
「ナンデモナイデス」

 なーんて他人事だった。まあ、それが普通だよな。
 オレたちはもう、現役部員ではない。卒業を待つ間は籍はバレー部員として存在しているだけのいわゆる引退した部員で本業は既に受験生である。

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