[壁抜けロボ娘] 3/3
30分後
ロボ娘「ほら、見てくださいマスター!壁が完璧に元通りですよ!暇つぶしになりました?」
マスター「…お前が持ってきたそのドアに自分で頭をぶつけて、貫通する穴を空けろ」
ロボ娘「【命令ヲ認識シマシタ】…って、ま、待ってくださいマスター!このドアーは金属製で厚さ4cmあって…ガピュン!!…あ、ぐ…シミュレートした結果、102回の衝突で穴は空きますが、私へのダメージがピッ!!…す、すみませんマスター!暇つぶしに良いかと思ってギッ!!」
マスター「壁を壊した罰だ。お前も一度壊れとけ」
ロボ娘「そ、そんな…ギュピィ!!」
[壁抜けロボ娘] 2/3
マスター「ほら!外に出てきたぞー!」
ロボ娘「では、今からドアーを開けて外にでます。えいっ!」
バキッ!!メキメキ…バキバキ!!!
ロボ娘「じゃーん!ドアーのおかげで家の外に出られました!」
マスター「…お……おい!?なんで家の壁を素手でぶっ壊して抜けてくるんだよ!?こういうのってワームホールみたいなので空間を繋ぐような技術が使われてるんじゃないのか!?」
ロボ娘「いやですねーマスター、そんな技術はテレビの中だけですよ~」
マスター「……」
ロボ娘「あれー?マスター?私に命令する用のリモコンを持ってきてどうしたんですか?」
マスター「今すぐ壁を直せ」
ロボ娘「【命令ヲ認識シマシタ】…そんな強制コマンド使わなくてもちゃんと直しますよー」
https://t.co/fDHZnDIgwp
アッッッッッッッッッ!!!!(可能性の射精)
SNSを見て、ふと後ろを窺う。背後に立つのは12年前に購入したロボ娘だ。
今では旧式と言っていいだろう。
マスター「なぁ、ロボ娘」
ロボ娘「ピッ…何でしょうか?マスター」
マスター「お前って何人の彼氏と付き合ってきたんだ?」
ロボ娘「チチチ…カリカリ…いいえ、"彼氏"に該当する人物データは登録されていません」
だったら、とロボ娘の正面を向くよう座り直し真剣な顔をする。
マスター「ロボ娘、今から俺が言う言葉に了承して、そのとおりにお前の内部で処理してくれ」
ロボ娘「畏まりました、マスター」
マスター「よし…。ロボ娘、彼氏である俺と別れてくれ」
ロボ娘「はい、マスター」
何の疑問も持たずに即答したな…それじゃあ…
マスター「ロボ娘、これまでに付き合った彼氏の数は?」
ロボ娘「カリ…カリカリカリ…4294967295人です。マスター」
ロボ娘の言葉に思わず手でガッツポーズをする。仕上げに…
マスター「1027人目の彼氏の名前を教えてくれ」
ロボ娘「はい、マスt…カリカリカリ…チチチチ…"彼氏"の名前…は…ガリガリ…ガガガガ…名前は…なまえは…エラーエラーエラーエラー」
メカバレ、アンドロイド娘、ロボ娘クラスタ。ロボ娘には肌色がほしい派。時々SS書いたり交換SSをやり取りしたり。(R-18です)