旦那が考えたクトゥルフトレーラー
深蒼の空に漂う雲を追う。月は陰りながらも淡く辺りを映している。
あなたはなんとなく、深夜に散歩をしていた。
コンビニの明かりが眩しく少し顔を背ける。その瞬間、何かがあなたの視界をかすめた。
「綺麗だ……」
儚げに揺れる金髪に動物のように爛々とした瞳が、まるで発光しているかのように光る。
人と形容するにはあまりにも美しく、妖しい。
彼はあなたの口からいつのまにか発せられた言葉を聞き漏らさずに微笑む。
「ありがとう。ええと……。リオと言います。あなたは?」
突然の挨拶に戸惑いながらも、気さくに話しかけてくる彼に、なんとなく逆らえなかった僕は自分の名前を告げる。
クトゥルフシナリオ「聖痕」
よくお絵描きをしています。
インターネット落書き精神疾患マン。