野村幸一郎『京アニを読む』読了でユーフォの麗奈が好きな理由が見えてきた(長いよ)。
氏によれば「響け!ユーフォニアム」は「さとり」世代に向けて「さとらない」生き方を提示する物語だという。そしてその中でも麗奈は「さとらない」「「特別」な価値を実現する存在」として描かれる。そう考えてみると確かに自分が渇望している「さとらなさ」「孤高の美学」みたいなものを体現した存在におもえる。でもそれはあくまでも渇望であって、実現できているわけではない。自分はあくまでも「さとり」世代であって(別に世代だからそうしてるというわけではないけれど)、どうしても「同調」して楽をしてしまう傾向にはある。でもそれがやっぱり嫌で、そういうのを止めにしたいという感情がある。そこでひょうひょうとして「同調」を拒む麗奈に惹かれて、わたしも久美子と同様に熱病のようなものに罹る。これはもはやよくあるオタクのこのキャラがかわいい大好きを越えて、もうなんというか、憧れのような、目標のような、おおよそフィクションの世界に対し持ちえない感情すら持つ。
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