「……あっくん、ごめんね、びっくりさせて」
やさしく髪を撫でると、あっくんの顔がじわじわと赤くなってくしゃりと歪む。
「ゆう、……ゆう、うう、やだぁ、やだ、こわいの、やだぁ……」
胸にすがって泣き出した子どもに大人は慌てて口々に「ごめんごめん」と謝る。那波はソファに腰を下ろし、あっくんのちいさな肩を抱き寄せる。
「ごめんね、もうないから。おっかないのは終わったから大丈夫だよ」
「う、う、ゆう、おこってない……?」
「怒ってない、全然。ねえ……、あっくん。俺たちの子になってくれる?」
「ゆうのおうちにいくの……?」
ひくん、と喉を鳴らし、あっくんは不思議そうに見上げてきた。
「ままとぱぱは……?」
当然聞かれるだろう質問だ。事実を伝えたほうがいいだろうかと思い悩んでいると、那波のうしろから里見がのぞき込んできた。
「あっくんのパパとママは、ちょっと遠いところにお出かけしなきゃいけないんだ」
里見の低い声にあっくんは少しおののいているが、いまは興味が勝ったようだ。
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秀香穂里という名前の小説家でゲーム大好き📒ダリアエロチカ「両性具有独占欲ラヴァーズ」📗4/22蜜猫文庫「王子殿下の可愛いお針子」👑ジャンル雑多