Pinned toot

愛の在り処 

自身の求める愛なるものが那辺にあるのか、僕には凡そ見当もつかない。

誰にともなく僕がその呟きを空に投げると、少し離れたところに居た君は不意に振り向き悪戯っぽく笑った。
「愛の在り処は此処ではない何処かではないのよ」
ととと、と彼女は僕に向かって駆け寄ると、その指が僕の胸を指し示す。
「貴方と、相手の心の内に存在するものなの。解っていて?」
「では、既に僕の中に眠っているということかい?」
「そうよ、貴方が運命の相手と出逢ったそのとき、目を覚ますのよ」
それはまるで、雪解けと同時に芽吹く蕗の薹のように。
そのときが楽しみね。スカートを翻しながら夕陽の街並みに溶けていく君の姿を見送り乍ら、僕は彼女に指差された心の臓の辺りに手を当てた。
とくん、とくん。
何時もより駆け足になっているその鼓動を感じつつ、目を閉じる。

願わくは、僕と同じ感情が君にも眠っていることを。

Pinned toot

ハロウィン創作小説 

「トリックオアトリートー!」
いつの間にやらバレンタインやクリスマスと肩を並べるほどのイベントとなった10月31日。仮装した人々で溢れかえる街中をそのまま切り取ったように、魔導課もオレンジと黒で彩られていた。愛らしい蝙蝠やかぼちゃの装飾の中で猫の手の仕草をするのは、魔導課の総隊長である巴華あやめだ。その頭からは黒猫の耳がぴょこんと飛び出している。
「お菓子くれなきゃ悪戯するにゃん♪なんてね!」
その言葉を向けられた吸血鬼姿の青年──河原古都はマントの内から袋入りのチョコレートを取り出し、彼女の手のひらに落とした。
「はい、どうぞ」
「……古都ってこういうところ、抜け目ないよね」
「ん、悪戯したかった?」
「そういうわけではないけど」
まあ、オレとしては悪戯も大歓迎だけどね?
耳元で低く囁かれたあやめは、格好も相まって増した古都の色香に頬を赤らめる。

それを悟られまいと照れ隠しに「……猫パンチ!」と彼の肩を叩いたのだった。

Pinned toot

古都の女装姿をきゃらふとで作ってみたよ!!!
いいとこのお嬢様ーって感じになる

「私はあくまであやめの同伴ですので。
……踊りを、一曲?ごめんなさい、私、彼女以外と踊る気はないんです」 pawoo.net/media/2wKvOlmpjq9nm4

Pinned toot
Pinned toot

そういえば今日作ってた銀歌と雪丸、花重ちゃ
銀歌は甘ロリ系、雪丸はどこで買ってくるんだその服系(でも似合ってる)、花重ちゃはゴスロリ系
花重ちゃお気に入りなんだけどなかなか出せないんだよなあ pawoo.net/media/XWYgEdkOU6PC-h pawoo.net/media/KcmdF-jYLPZSzr pawoo.net/media/EOHf3KLLvUFDfD

Pinned toot
Pinned toot

きゃらふとであやめを作ってみる
主武装はハルバード(斧槍)なので武器には槍をチョイス
ザ・魔法使いってデザインにしてみました🙌 pawoo.net/media/cs5-lkW-xyC6UK

Pinned toot
Pinned toot

昼過ぎの研究室、ばたばたと大きな足音を立てながら虎縞エリスが駆け込んできた。
「河原教授!ただならぬ噂を耳にしたのだが!」
「どうしたの、虎縞さん。あと、いつも言っているけれど私は准教授だよ」
「教授か准教授かなど瑣末なことですよ、この噂の前では!
河原教授のご子息がかの有名な魔導課の一員というのは本当ですか!?」
その言葉にこの部屋の主である准教授、河原佳成は驚いたように目を見開く。
「……どこから聞いたんだい?その話」
「どこからともなく、ですな。私自身出所を把握していないもので」
「そうか。あんまり大事にするとあいつに怒られるんだけどな……
そうだよ、その噂は事実だ」
頷く佳成を見て、エリスはぱあ、と顔を輝かせた。
「魔導課と言えば魔術師の中のエリート、こんなに身近にそのメンバーがいらっしゃるとは!
実は私も心理学を勉強する前までは魔術師を目指しておりましてな、それ故憧れを持っているのです!」
興奮のあまり捲し立てるように話をする彼女に、相変わらず感情豊かな子だ、と苦笑を漏らす。

Pinned toot

うちの子設定 

巴華あやめ(ともか あやめ)
150センチ、紅茶色の長い髪に柘榴色の瞳。
才色兼備の水の魔術師。主に守護の魔術を行使する。
その卓越した魔術故に、危険魔術を取り締まる魔導課の総隊長を務める。
実年齢より幼く見られがちな童顔で、しばしば中学生に間違えられる。
しっかり者で思いやりがあり、努力家。
副隊長である古都とは公私ともにパートナー関係で、息の合ったコンビネーションは魔導課内でも有名。

Pinned toot

ワンドロ 

「ねえ、古都。これって変じゃないかなあ?」

桜色のカクテルドレスを身に付けたあやめは、裾をつまんでその場でくるりと回る。Aラインのシルエットがゆらゆらとひらめいた。
「ん、よく似合ってるよ」
古都はネクタイを軽く締め直し、目線をあやめの方に向けるとゆるりと笑う。
この日は各国の魔術師が集う交流会。魔術世界の秩序たる対魔局魔導課の隊長と副隊長である2人はゲストとして招待されていた。
「本当?よかったー。こういう格好ってあんまりしないからちょっと不安だったんだ」
「それは俺もだよ、正装って機会がないとなかなかする機会ないよな」
そうだ、あやめ。目を閉じて。
古都に促されるままあやめが目蓋を下ろすと、ひやりとした感触。驚いて目を開けると、鏡に映った彼女の首では薔薇があしらわれたチョーカーが揺れていた。
「オレからのプレゼント」
不意にうなじに落とされた唇に、あやめの心臓がとくんと跳ねる。

その頰は首元に咲く一輪の花のように紅く染まっていた。

Pinned toot

炎のような恋、水のような愛 

炎と水が交わった。

河原古都──魔術界隈では「類稀なる炎使い」として有名な魔術師である。そんな彼の瞳には、操る炎と同じかそれ以上の熱が宿っていた。
「……あやめ」
それは偏に彼の同僚であり、上司であり──そして同級生かつ想い人にあたる巴華あやめが要因であった。彼女の華奢な腰に腕を回して彼は自分の方へと引き寄せるが、嫌がる素振りはない。むしろその行為を肯定するかのようにあやめは身を寄せ、上目遣いで古都を覗き込んだ。
「誰も、いないよ?」
そのあどけない仕草は、古都の心を捉えて離さない。睫毛が触れ合う距離にまで近づいて、そっと唇を重ねる。

古都と時を同じくして魔術師の才能を開花させたあやめは、防御に特化した水の魔術師である。攻撃を得意とする古都とは魔術の相性が良く、よく2人でバディを組んで活動していたものだ。2人組で行動することが少なくなり、古都があやめの補佐をするようになった今でもその連携は変わらない。恐らく魔術の相性以上に、性格の親和性が高かったのだろう。

Pinned toot

9/20ワンドロ「座る」 

今日の任務はハードだった、とあやめは伸びをしてベッドに座り込んだ。

「お疲れ様、あやめ」
ココアで満たされたペアマグを手にした古都がその隣に腰掛ける。
「はい、どうぞ」
「ありがとう!
……それにしても3件も出動があるなんて」
休む暇もなかったよ。忙しさに堅くなった心が、手の中の温もりによって融かされていく。
口の中にはとろけるような甘さ。お湯と牛乳の絶妙なバランスで組み立てられたそれは、あやめのためだけのオーダーメイド。
ふかふかのマットレスと隣にいる恋人に体を預けると、今日の疲れが吹き飛んでいく気がした。
「今日はなんだか甘えたい気分だなー」
「今日も、じゃなくて?」
「んー……そうかも」
サイドテーブルで2つのマグがキスをする。

シングルベッドに座る2人のシルエット。
その影がやがて1つになり、暗闇に溶け込んでいった。

Pinned toot

「兎月くん、聞いたことがあるかね?月の兎が搗く餅は大層美味しいらしい」

虎縞エリスが突拍子もないことを言い出すのは珍しいことではない。兎月はすっかり慣れた様子で流そうとしたが、その内容に引っかかりを覚え聞き返す。
「そんな伝説でしたっけ?元々は中国で薬草を煎じている兎に見立てられて、それが転じて日本では餅搗きになった……という感じで味についての言及は」
「伝説の正誤などどうでも良いことだ。重要なのは、今、私が餅を食べたいという事実のみ」
詰まる所。
兎月くんの作った餅が食べたい。
「月の兎と書いて兎月、これほどまでに餅搗きに最適な人材がいるだろうか……いや、いない!」
その場に立ち上がり拳を握り締めるエリスの姿に、兎月は思わず溜息をつく。常々奇抜な人だとは思っていたが、9月、この時期に餅を搗けと言われるとは流石の兎月も想定してはいなかった。そもそも名前が月の兎と書くからと言っても、餅搗きの経験など皆無。強いて言うなら市販の角餅を搗き立てのように柔らかくする方法くらいは知っているが。

Pinned toot

世界と云うものは、貴方が思うよりもずうっと狭隘で冷酷で…それでいてどんなものよりも甘美なの。
そう、まるで満天の星空を映した、一滴の甘露のように。

そんな世界で生きるということは、甘い甘いキャンディを求めて延々と彷徨うのと同じ……その蠱惑的な甘さを味わった人間は、二度と舐める前には戻れない。
見苦しく、意地汚く、次の飴玉を探して這いずり回る。
何時貰えるか──いえ、手に入るかどうかすら定かではない砂糖菓子を餌に振り回されるのが人生だとしたら……それでも貴方は生きることを選ぶのかしら。

「……生きますよ。どんなにみっともなくったって、生にしがみついていくと決めたんです、俺は」
哀れね、そして泥臭い。
「ああ、そうですか。俺のことを哀れんでくれるんなら、この絡まってる蔓をどうにかしてくれませんかね。これじゃあ、碌に動けやしない」
あら、これは失礼。人間が来るのは久々だったものだから、つい試したくなって。
──改めて。

ようこそ、魔法のお菓子屋『琥珀糖庵』へ。
歓迎はしないけどお持て成しはするわ、「綺羅崎あやと」くん?

Pinned toot

世界をマグカップ一杯に詰めたら、それは一体どんな味なのだろう。

とろけるほど甘いホットチョコレートに似ているのか、
エスプレッソのように深い苦味を湛えたものなのか。
あるいはミネラルウォーターに負けず劣らず無味無臭なものなのかもしれない。

「いやいや、レモネードだよ」
先輩は徐ろに研究室の棚からインスタントコーヒーを取り出し、ティースプーンでセピア色の粉末を二つのカップの底に敷き詰める。蜂蜜色の長い髪がさらりと肩から滑り落ちた。
「どうしてですか?」
僕は机の上に散らばったレポートをまとめながら、コーヒーを淹れる背中に視線を向ける。こぽこぽと沸き立つ電気ポットを片手に、彼女はまるでワルツを踊るかのようにくるりとこちらに振り向いた。
「酸いも甘いも噛み分ける、と言う。世界は苦しいことのみでできているわけではない、かといって楽しいことばかりというわけでもない」
古い邸宅の執事が如く、仰々しく一礼しながら彼女は一方のマグカップをこちらへ差し出した。ミルク色の陶器の中で宵闇が渦巻く。僕は有難くそれを受け取ると、角砂糖を一つその底へと沈めた。

Pinned toot

硯の中、波打つ墨に筆を沈める。ぷくぷくと僅かに泡を上げながら、白い毛先が黒を含んで重くなる。
すう、と息を吸って、静止。
その後一息で真横に線を引く。じわじわと紙が墨を飲み込んでいく。

書く字は「寿」。

結婚式を間近に控えた姉達ての希望で、僕が筆を執ることとなったのだ。
こうして、誰かのために文字を書くのは何時ぶりだろう。
いや、そもそもこうして筆を握ること自体久しい。
もう一本、横に。
姉が何を思って僕に書を頼んだのか、真意はわからない。けれど、その期待には応えたいと思った。
す、と力を抜いてはらう。
筆に残る墨は次第に少なくなり、紙の繊維が引っかかる独特の感触が手に伝わる。
ざらり。その摩擦を振り払うように跳ねを描くと、ぽたぽたと半紙に水滴が零れ落ちた。

姉は、遠いところへ行ってしまった。
僕の手の届かないところへ。

顔を上げると迫ってくるのは白黒の景色。
この書きかけの寿の字と同じような、白黒の、色褪せた景色。

Pinned toot

給されたのは、深い皿を並々と満たす夕焼け。

スプーンで一掬いすればそこは広大な畑。
太陽の光を体いっぱいに浴びて青々と育った作物たち。
口に含むと角切りにされたそれらが口の中で解ける。
素材が持つ本来の甘みを引き出すように計算された塩味は
まるで寄せては返す波のようにさっと舌の上から消えていく。

目蓋の裏に映るのは、いつか祖母の家で見た光景。
彼方此方から漂ってくる夕食の匂い。
日が沈むまで泥だらけで遊んだ、あの日の夕暮れ。
祖母が呼ぶ声に一抹の寂しさを覚えながら
友達とさようならをした、あの頃。

目を開けるとそこは白で統一されたレストラン。
けれどミネストローネは、変わらず夕焼けを湛えていた。

『夕焼けを切り取ったようなミネストローネ』

Pinned toot

「いーぬーかーいー!」

勢いよく階段を上がる音。そのけたたましい音に、一人の男子生徒が踊り場で肩をびくりと震わせた。
「見つけたー!犬養、あんた嘘吐いたでしょ!」
犬養と呼ばれた少年は、自分より一回りは小さい少女にびしっと指差され思わず後ずさる。
「す、鈴川さん……嘘って、なんのこと、かな……?」
「とぼけるな!今日は図書当番だからお昼一緒に食べれないって言ったじゃん!
なのに何で中庭の花の匂いがするの!?」
犬養は思わずぐっと言葉を詰まらせる。

鈴川つばさ。
その鼻の鋭敏さから、ついた渾名は警察犬。

自分なんかよりも余程「犬養」という名前に相応しいのではないかと彼は常々思っていた。
ともあれ。
何の因果か犬養は鈴川に目をつけられ、毎日お昼を一緒に食べる羽目になったのだ。
しかし碌に仲良くもない相手と机を付き合わせて食事をするなんて拷問としか言いようがない。
故に今日は久々に一人で食べようと、わざわざ図書当番などと嘘を吐いて中庭に逃げてきたのだが。

その嘘は、1時間と保たなかったわけだ。

Pinned toot

ふたなりの子の話 

紅にも黒にもなりきれないこの身体が恨めしかった。

戸籍上では女性と分類されているけれど
下半身に備わった“其れ”が私のアイデンティティに疑問符を投げかける。
果たして私は女なのか、男なのか、
それともその何方でもないのか。
所謂性別の定型に当てはまる身体をしていないことは
私の自意識を不安定にするには十分すぎるほどの要素だった。

そんな私にも好きな人ができた。
聡明で心の優しい男性だ。
出会って程なくして、私たちは親しくなったが
親しくなればなるほど、私の胸は締め付けられた。

私は彼を好きでいていいのだろうか。
この身体を、受け入れてもらえるだろうか。

私は迷った末に、自分の想いと身体についてのことを打ち明けることにした。
「私は貴方が好き。けれど私の身体は一般的な女性とは違うの。」
彼は真摯に耳を傾けてくれた。しばしの沈黙の後、彼は口を開く。
「僕も君が好きだ。そしてそれは女性だからじゃない。
君が君だから好きなんだ。」

重なった手から伝わる体温。
初めて、紅でも黒でもなくていいと思えた気がした。

Pinned toot

目を閉じて宇宙。
開いて地平線。
伸ばした手、空を切る。
身体は空へ、空へ。

私は流れ星。
引力に導かれ、燃え尽きる命。
せめて最期のときは
華々しく、煌びやかに。

声は届かない。
「助けて」も
「愛してる」も
此処では等価値。
等しく、無価値。

せめて、
どうか私にかけられた願いが
いい形で叶いますようにと
祈りながら潰えるのみ。

Pinned toot

「星の声が聴こえるの」
君は夜空を見上げ、無数の光に目を細める。
どんな声なの?と私が尋ねると
悪戯っぽい笑みを浮かべ、歌を口遊んでみせた。

私には星の声は聴こえない。
なんとかして聴きたくて
星座盤をオルゴールにセットしてみたけれど
メロディーが流れることはなく。

彼女が奏でた旋律は、こんなに耳に残っているのに。

どんなに耳を澄ませても
どんなに聴きたいと願っても
星はその声を私に届けてはくれなかった。

何年かしてそんなことをすっかり忘れてしまった頃、
私は彼女に再会した。
他愛のない話をしたあとで、彼女は寂しそうに視線を落とす。
「星の声ね、聴こえなくなっちゃったの」
なんでも結婚が決まったときを境に、星が話しかけてくることはなくなったらしい。
当たり前のようにそこにあったものがなくなってしまって悲しい。
そう呟いた彼女の横顔を見ながら、私は一度として聴くことのなかった声の主に想いを馳せる。

きっと、星は。
彼女に恋い焦がれていたのだ。
彼女に聴こえていたその声は、
星の精一杯のラブソングだったのだろう。

Pinned toot

『ミライ』

私は、
砂糖菓子で出来た宝石の甘美さを知らない。
夜闇を汲み取ったカップ一杯の苦味を知らない。
太陽をいっぱい浴びて黄色いドレスを纏った果実の酸っぱさも
茶柱の立った眉をひそめるような渋味も
さらさらと砂のように指先から零れる塩っぱさも
私は、知らない。

いい子ね、と
叔母さんはよく私にキャラメルをくれたものだけれど
私にとってそれは、口の中で形を溶かしていくちょっと変わった玩具程度の認識しかなく。
碌な反応を見せない私はさぞかしつまらない子どもだっただろうと思う。

「……なんてことを言ったら、君は信じる?」
目の前の相手はさして興味がないように、自分の分の紅茶にミルクを注ぐ。
「まあ、そうですね。先輩、何を食べても無反応ですし、そう言われても驚きはしませんよ。」
ただ、と彼は続ける。
「食事は退屈そうですよね。」
彼の言葉に、私はそうねと相槌を打つ。
「けれど食べることは好きよ?」
「そりゃまたどうして?」

「だって、未来の自分を作ってる感じがするじゃない?」

Pinned toot

暗闇に溶ける。
自分の境目が曖昧になり、ゆるゆると、まるで水に垂らした墨のように滲んでいく。

嗚呼、

君と想いを遂げられたら、少しはこの脆弱な自我も保っていられたのだろうか。

目蓋の裏に焼き付いて離れない君の笑顔。
自分の中の暗闇へかげおくりにして、繰り返し繰り返し。
褪せていく面影に、何故か不安は微塵もなく。
このまま君の幻とともに堕ちていけるのならそれもいいかと
細い糸を手繰るように深淵に意識を沈めた。

中学時代の友人(古都あやの最初期を知ってる)に古都あや今も書いてるよって言ったら「久しぶりにイラスト見たい!!!」と言われ、描いてみたもの
久々すぎて髪型を忘れる!!! pawoo.net/media/jYiPfqW2IxArvW

というご報告!!!
とりあえずとうらぶ楽しい!!!

ちゃうねん……小説は書いてるんや……ただ1次創作にちょっと距離を置いてる時期ってだけで……
でも古都あやエロは軽率に考えてます!!!あ、あと先日26になりました!!!

いや、なんかこっち1次創作メインだから2次創作の話するのあれだなーって思って鳥さんにずっといただけなんです……古都あやも書きたいんです……でも今推しを追うので……精一杯で……

このいない半年くらいにあったこと
・アイドルマスター SideMに死ぬほどハマり、ライビュも見に行くわ円盤買うわ課金を始めるわ曲をすごい勢いで入れ始めるわでやばい
・えむますの最推し、握野英雄の担当になり、彼が右のBLを読み始めるだけではなく書き始め、その上夢女にもなった
・そして何故かハマった中の人は握野英雄の人ではなく同じユニットの他キャラの人(?)
・今月になってとうらぶ復帰(その中の人がむっちゃんだった)
・驚くほど来ない燭台切光忠(今所持している太刀の5/6が3:20以上) pawoo.net/media/uFLnT7rS-sLCsO

生きてまーーーーーーーーーーーす!!!!!(元気いっぱい)
最近ずっと鳥さんの方に籠ってたのでぱうーに来るの久しぶり……いや、あの、とあるジャンルに引くほど沼りまして、2次創作ばっかりしてました(震え声)
前は散々2次創作難しいから1次やってたいって言ってたのにね!!!今や私の2次創作支部垢がフル稼働だよ!!!そして夢女になったよ!!!色々ありすぎて何から話していいのかわからない!!!

最近ほんとえむますの握野英雄にめちゃくちゃ沼って鳥さんにどっぷりですが私は元気です(課金を迷ってる顔)

いや、今までたまに呟く程度のアカウントが死ぬほどふぁぼやRT飛ばしてたら怪しいよな……せやな……

規約に違反とかって言われてもRTとふぁぼしかしとらんやんけー(о´∀`о)ってなる

FRAMEのことふぁぼとRTしすぎか?それは否めないけれども……

最近頻繁に鳥さんロックかかるんだけどどうした?
何もしてないんだけど……

ワンドロ 

僕は白いうさぎ。ピンク色のケージの中で買われている。僕は何の変哲もない普通のうさぎだ。頭がいいわけでもなく、芸ができる訳でもない。だから飼い主が何を考えているのか分からないけれど、餌をくれるので僕は満足している。
飼い主の男はサラリーマンというやつらしい。いつも朝早くに家を出て帰りは夜遅く。奴は家に入るなり僕に近づいて『ただいま』を言って僕の世話をする。僕はいつだってそれを甘んじて受け入れる。僕の頭を撫でる時、飼い主はどろどろに疲れている顔で幸せそうに笑うからだ。それを見ているともう少し触らせてやらなくもないぞという気分になる。
飼い主が1日家にいる時は奴に抱かれて昼寝をしたりする。晴れてる日は日当たりの良い窓の近くがベストポジションだ。暖かい陽気は気持ちいい。飼い主の寝顔は『ただいま』の時の3倍くらい健康的である。この顔で笑ってくれたらもっといいのにと僕は思う。
僕はうさぎだからよくわからないけれど人間になれたのなら彼のことももう少しわかるだろうか。もう少しわかったら僕はいったい彼に何をしてあげれるんだろう。

FRAMEが尊すぎて泣いてる……ライブ行きたかったようええええええ😭😭😭

忘れモノ 

終電近い地下鉄の車内は饐えた人間の臭いがした。
酒と煙草と、汗と香水。一日中都会の地下を駆け巡り、多様な人間の臭いを撹拌して熟成させた地下鉄の空気は、疲弊した私の身体を泥のように弛緩させる。

私が座る座席の正面。網棚の上に、白いニット帽がぽつんと置かれていた。誰もがくすんだ色を纏う車内にあって、そのニット帽の白は何よりも鮮明に私の視界に存在した。
一駅前までその網棚の下には乗客が座っていた。節くれだったスーツ姿のサラリーマン。当然、彼の持ち物ではなかったらしく、そのニット帽は今もまだそこにある。
恐らく、座席に置き忘れられていたそれを、誰かが網棚の上に乗せたのだろう。駅員に届けるのが本来の忘れ物の扱いなのだろうが、よほどの物でない限り、それを実践する者はまずいない。

持ち主に忘れ去られた存在は、行き着く先もわからないまま、どこまでも運ばれていく。
過去から忘れられた私という存在も、誰かにとっての忘れモノなのかもしれない。自分の行先もわからないまま、今日も電車に揺られている。
降りる駅まであと二駅。私の意識は、そこで落ちた。

ワンドロ「刀」小説 

鮮やかな血に染められた刀が、おぞましいほどに美しかった。

まるで、闇の果てより涌き出た泉のよう。絶えず、水のように流れ続け、数多の命を呑み込んでいく。
強く恐れながらも、強く惹かれてしまうのは、これが力そのものだから。心を狂わせ、魂を溺れさせる暴力の誘惑が、この上なく愛しくてならなかった。

「僕が怖いかい?」

刀の持ち主が訊ねた。怖気立つほどに艶かしい声音が、夜の彼方に溶け込む。ひどく淫らに感じてしまうのは、それが男女の交わりに似ていたから。

狂おしいほどに乱れた何かが、下からゆっくりと突き上げてくるように、心と体を侵食していく。

「……いや、怖がってはいないか。ひょっとして君、感じてしまった?」

刀の持ち主は囁いた。蕩けた美貌に、妖艶とした気配を付け加えさせて笑う。まるで挑発しているようだった。

「……当たり、みたいだねぇ。気にしなくて良いよ、嫌いじゃないから、そういうの」

そう言って、ゆっくりと刀を鞘に収める。その仕草がどうしようもなく色っぽくて、情欲を掻き立てられた。

既に罪悪感は失われていた。

刀掌編 

 元旦恒例の一族の集まり。大きな座卓にぎっしり並べられた料理を囲んで和やかに談笑していると、隣に座ってた従兄が「なあじーさん」と声を上げた。
「刀、見せてよ」
 それまで賑やかだった座敷が、一瞬にしてしんと鎮まる。従兄の言う「刀」が何を意味するのか、その場の全員が知っていた。

 先祖が首切り役人だったというのは、子供の頃に聞かされた話だ。白装束に縄を打たれた罪人の首を、何度も何度も斬り落としていたらしい。それが屋敷のどこかにあるのだと、一族なら誰もが知ってる話だ。
 教えてくれたのは、十数年前に亡くなった曽祖父だ。明治生まれの曽祖父はその役人の孫で……「刀を決して抜くな」と、幼い我々に繰り返し語ったものだった。

 先祖伝来の刀を、なぜ抜くなと言うのかは分からない。
「あの刀は錆付いて、ただの鉄くずになっとるぞ」
 従兄に鼻で笑ってみせた祖父の言葉が、本当かどうかも分からない。
「それでもいいから見たい」
「抜くなよ」
「知ってるって」
 軽く笑う従兄がどういうつもりなのかも分からない。
 ただ、その錆がどういう錆なのか、それだけがヒドく気になった。

伝えるという事、知らせるという事。自己を知るという事。 

他の人の作品に触れると、自分に足りないものと、どうあがいても手に入れられないものが浮き彫りになる。

で、それと同じことを自分の作品を見て思ってる人がいるんだろうと思う。
いや、大多数の人にとって、自分の作品は大した事のない、取るに足らないものだろう。

で、ここで重要なのは一つ。一体自分の作品には何があるかという事。
取るに足らないものではない、何かを感じた人は、一体何に触れたのか。
それに自分で気づくのは、不可能だと思う。

何しろ、それを読んで評価するのは、全く知らない赤の他人だ。
他人の気持ちに寄り添うことは出来ても、他人になることは出来ない。人の気持ちなぞ、理解はできないのだから。

でも、それらを作者に伝えることは可能だ。それにより、作者は自分の作品の良いところを初めて知ることが出来るんだろう。

伝えるということは、つくづく重要で、大切なことだと思う。

さっきのいじめの話でふと思ったのは、学校に馴染めない子の避難所みたいなインスタンス。

嫌われる勇気って本ありますが、あれに、学校というひとつのコミュニティで馴染めなくても、他に馴染めるコミュニティを見つけられれば自信を失わずに済むみたいな話があったの思い出しました

小学生の時、学校行きたくない!って言ってたら、母が 学校は世界の全てじゃないし、学校行けないことは大した問題ではない というようなことを言って、学校休んだ時に何度か遊びに連れて行ってくれたりしたのはすごく良かったなーと思う

学校苦手な子の親がみんなこういう考えに理解があるかというと ない方が多そうだし、くまかんさんが言ってるようなコミュニティがあったらいいかもですね
そういう場で、昔学校苦手だった人が、大人になってから自分なりに活動してる様子を見られたら良いなと思いました!

Show more
Pawoo

The social network of the future: No ads, no corporate surveillance, ethical design, and decentralization! Own your data with Mastodon!