カラバコ @hi_kmd

Mastodonが流行ることの意味は意外と大きい。OStatusと言うオープンな規格に則ったマイクロブログサービスだから、Mastodon以外の同規格準拠のサービスとも接続でき、結果として新規SNSの参入障壁が下がる。
新しいSNSサービスを開発した時、OStatusに準拠すれば、ユーザの多いMastodonとも接続できるから移行もしやすい、とアピールできる。
TwitterにしろFacebookにしろGoogle+にしろ、既存大手SNSにとっては、囲い込むことに大きな意味があるから、他サービスとの混合を歓迎しない。クライアントソフトなどでの複数SNSの混合表示などを制限させたりする。結果として、ユーザーは不便を強いられる形になる。
Mastodonの流行が、SNSの囲い込みからの脱却につながると素敵だなあと思う。

不安な点もある。
OStatus準拠のサービスのサーバは自由に立てられるから、メールがそうなったように、スパムの温床になる可能性はないか、と言うこと。
信頼できないサーバとの接続を拒否することができたとして、数多立つサーバのどれを許しどれを許さないかの判定はどうしていくか。
ホワイトリスト方式にして特定のサーバとしか繋がらない方針を打ち出したら、中央集権的なサービスとあまり変わらなくなってしまう。
自由を謳歌するためには、それ相応のコストも支払わなければならない。自分の自由が大きい時、自分に不利益をなす人の自由も大きい。
Twitterなども、アフィリエイト目的があからさまなアカウントがハッシュタグを汚染したり、メンションを送って来たりと言うことがしばしばあった。
中央の管理者がいない「連合」としてのマイクロブログサービスは、悪意やカネ目当てのアカウント・サーバ乱立にどう対応するのだろう?仕組みは整っているんだろうか?

あとマネタイズをどうするか、というのも気になるなあ。Mastodonはクラウドファンディングで開発したとニュースにあったけど、持続的に寄付で維持するのはなかなか大変そう。立ち上げもさることながら、ネットワークのインフラを維持するのはお金がかかる。
Wikipediaとか、寄付の依頼の広告が半ば常時表示になってる。
pawoo.netはpixiv運営。本体サービスとの何かしら相乗効果が見えるのなら継続してサービスしてくれると思うけどどうなるかな……。
現状、Twitterで自由に作品発表できなくなっていたpixivユーザの受け皿になっている感じがあるから、安定してサービスを続けてくれるかも知れない。

Twitterはマネタイズに苦戦しているのが傍目にもわかる。プロモーションツイートの質が上がらないのは、良い広告主に恵まれないことの表れだ。プロモーションの効果を期待されていないから、広告主がなかなか集まらず、結果として怪しげな広告でも排除できなくなっている。
Facebookはそこそこマネタイズできているのは不思議だなあ。Twitterユーザよりも広告への拒否感が少ないのだろうか。それともあからさまに広告とわかる表示なのが逆に良いのか?
Twitterが「ユーザーの使用感」にこだわって、Tweetとしての見せ方の広告にしたのは良くなかったのかも知れない。「こんな人フォローしてたっけ、こんなのリツイートする人フォローしてたっけ?……なんだ広告かよ」と不快に感じやすい構造がある。
Mastodonは、構造的にTwitterに近い。今後寄付と各サーバ運営者の善意の持ち出しで持続していくのか、それとも何かしらのマネタイズを考えないといけないのか、とても興味深い。