よう←りこ(報われません)
曜ちゃんが好きって自覚したのは何年前だっけ。高校を卒業する頃には好きになってたし、まだスクールアイドルとして活動していた頃かな。
最初は可愛い子だなって、友達がいっぱいで、毎日が楽しそうで私とは住む世界が違う子なんだろうなって。それくらいだった。実際話してみたら私の想像通りの子で、やっぱり住む世界が違うなって。でも、違った。曜ちゃんは私の想像通りの人なんかじゃなくて、理想通りの人を演じていただけ。本当の彼女はもっとずっと弱くて、女の子らしくて。たぶん好きになったのは高校二年生の夏。電話越しだったけど、聞いた彼女の涙の音、涙声、胸を強く締め付けられた。
まさか自分が女の子を好きになるなんて思ってもみなかったけどね。
「曜ちゃん」
好きです。大好きです。
何年もの間、胸の奥にしまっていた言葉はもう彼女に届かない。届いちゃいけないんだ。
ずっと言えなかった好きの気持ちを込めて、白いドレスを身に纏った貴女に贈る言葉は。
「結婚おめでとうございます」
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