ゆうべ、フィレンツェの特集番組みてて、そういえば昔、フィレンツェ舞台のおはなし書いたなって思い出しました! (ロベ&平のイタリア一周旅行アンソロに寄稿したものですー)
科学と芸術の関係とか、まあまあ真面目に考えてたなって。あと、行ったことないフィレンツェの描写、自分なりにいろいろ頑張ったなって。
なつかしくなったので、一時upさせていただきましたー^^

やくそくだよ! | aoi
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期間限定で再録させていただきましたー
やさしいあおぞらが恋しいなぁ

【WEB再録】ギフト | aoi
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後篇もupしましたー!
謎解き篇

【WEB再録】木の下闇に笑む聖母-後- | aoi pixiv.net/novel/show.php?id=13

去年書いた本をWEB再録してみましたー
わたし的に、原作っぽい薀蓄をがんばった気がするおはなし!(笑)

【WEB再録】木の下闇に笑む聖母-前- | ao
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診断メーカーの140字SSにチャレンジー✨
平&ロベと、りょたジュリと。shindanmaker.com/375517

バレンタインSSは、りょたジュリ
ジュ様が素直じゃないから、甘くはならない…!(笑)

前にこっちに乗せてたもの、シーン追加でまとめましたー^^
家族としあわせロベルトを書くの楽しくてついついいつまでも続けてしまうPygmalionシリーズです。

ファミリー!
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まとめましたー!意外とトータルで七千字オーバーだったのでびっくり(笑)
ジュリア様さすがにこんなにやさしくないんだろうなー、と思う一方、良太くんの抱えてそうな気持ちについては一回考えてみたかったので、書けて満足している自分がおりますです。

THE DEATH-やさしい しにがみの おとない-
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THE DEATH-やさしいしにがみのおとない―(完) 

「ありがとう」
僕が言うと、ことりと首を傾けた彼は、赤い唇の端をゆるやかに持ち上げた。いまは礼には及びません、と、薄ら笑んだままに言う。
「いずれその魂をいただきにあがりますから。――……それまでせいぜい、必死に生きることです。病による苦悩に悶え続けるあなたの魂は、さぞ、私好みにうつくしいことでしょうよ」
では、と、彼は身を翻した。そのことばは、どれが真実(まこと)でどれが虚言(うそ)
なのだろう。僕にはわからない。きっとこのひとはほんもののうそつきだ。でも、なんだか気もちが軽くなっている自分がいた。だから――……去りゆく白衣の背中に、また、と、言ってしまった。
「また、あえますか」
ボルジェ医師は振り返った。
「調子が悪くなったらいつでも呼びなさい――……からだも、それから、こころも、ね」

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THE DEATH-やさしいしにがみのおとない―(15) 

されるがままになっていると、ボルジェ医師は白いてのひらで僕の頬をするりとひと撫でする。その次には、熱は下がりましたね、と、そんな医者じみた言葉を口にしていた。
「横になりなさい。――……もう、おやすみ」
さらに続く言葉もまたいやにまっとうな促しで、僕は微苦笑を漏らした。そして、言われた通りに再びベッドに身を横たえる。
「僕、実は、面食いなのかも」
僕の額髪を梳いた相手に、僕はまたそっと笑みかける。
「どうせ連れて行かれるなら、あなたみたいな綺麗な死神がいいなって、いま、おもってます」
続けて言ったら、ふ、と、彼は嗤った。
「そんな冗談が言えるようなら、当面、死神の出番はないでしょう。――……退散しますよ」
まだ、ベールの男たちは、これは悪しき者、と、そう言っている。そうかもしれない、そうなのだろう、と、僕も思う。やさしげな微笑の後ろに、ほんとうはやさしさはない。僕に寄せる心など、欠片ほどもありはしない。
でも、だからこそ――……不思議なカタルシスを感じたのだ。

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THE DEATH-やさしいしにがみのおとない―(14) 

「……なぜ?」
挑発するような表情で、相手は問い返してきた。
なぜって、と、僕はすこしのあいだ答えを探しあぐねたけれども、やがて彼に向かってふわりと微笑んでいた。気付けば僕はすっかりと泣き已んでいる。
「なぜって……あなたがとても、きれいだから。悪魔みたいに」
僕の答えを聞くと、彼はいかにもおかしそうに、くく、と、喉を鳴らした。酷薄な嗤い方だった。もはや、僕を心配している演技(そぶり)などは剥ぎ捨ててしまって、顔は笑って目は笑っていないなんていうちぐはぐはない。正直に冷たい笑み、冷たい眸。
「そうかもしれませんね」
ボルジェ医師は、こと、と、小首を傾けた。
「もしかすると、清らかなあなたの魂を、掻っ攫いに来たのかも」
無慈悲なこの手でね、と、そう言いながら、ボルジェ医師は僕の頬に手を伸ばした。
やっぱりそれはあたたかな手だ。僕は、ほう、と、息を吐く。このひとは僕の快癒など欠片も願ってはいない。死神だから。悪魔だから。でも、だからこそ何を押し付けてくるでもないぬくもりは、いっそ心地好かった。

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THE DEATH-やさしいしにがみのおとない―(13) 

彼はバチカンの医師だと告げたと、ベッヘム司牧は言っていた。でも、たぶんそれは真実ではないのだろう。だって僕の目にはボルジェ医師の後ろに立つベールの男たちがずっと見えていた。
そしてその三人は、これは悪しき者、と、ずっとずっと、僕に警鐘を鳴らし続けているのだ。
「あなたがあたたかいのは――……あなたの心が、冷たいからですか?」
僕がそう言うと、ボルジェ医師は刹那、意外そうに軽く目を瞠った。
次いで僕の視線を追って――僕は明らかに彼ではなくその後ろを見ていたので――そこに何もない空間だけがあるのを確認すると、再び僕を見る。じっと、見る。
エメラルドの眸がこちらに向いているのを知っていたけれども、僕は彼の後ろのベールの男たちに視線をやり続けていた。まるで、この世ならざるものが僕には見えている、と、その秘密に気づかせてしまおうとでもするかのように。
ふ、と、相手は口の端を吊り上げた。
それはぞっとするほど美しい笑顔だった。
そこでようやく、僕はボルジェ医師へと視線を戻した。
「――……あなたは、死神ですか?」
僕はそんなことを訊ねていた。

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THE DEATH-やさしいしにがみのおとない―(12) 

「病気になんて、なってしまって……ごめんなさい」
遠い兄に、僕の快癒を祈ってくれるみんなに。
「ごめんなさい」
僕は何度も何度も謝っていた。そうせずにはいられなかった。
「――……それはあなたが詫びねばならない類のことではないでしょうに」
やがて呆れたような声でボルジェ医師は言い、彼の指が僕の髪を梳いた。そのことばはとてもあたたかくて、僕の心にしんと沁みる。僕を抱いてくれる彼の腕も、とてもやさしくてあたたかかった。
僕はそれに安堵する。
「あなたはとてもあたたかいです」
そう、それは僕を安心させる。ふ、と、僕はわらい、目を瞬いた。
あんしんする。だって、このひとがあたたかいのは――……。
「あなたがあたたかいのは」
僕はボルジェ医師からそっと身体を離した。
相手の後ろの空間に視線を向ける。室内灯のもと、くすんだ輝きを見せるプラチナブロンド。硝子のようなエメラルド。紅を刷いたような赤い唇。まるで生きていない、ビスクドールかなにかのようだ。あるいは、彼は天使じみてすらいた。

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THE DEATH-やさしいしにがみのおとない―(11) 

わかっているのに、と、僕はボルジェ医師の白衣を掴んだ。醜い皺が寄る。まるで僕のこころみたいだ、と、そう思って眉を顰めた。
絶対に治るといわれるたびに、どうして胸が苦しくなったりするのだろう。どうして、その言葉に素直に、うん、と、答えて、微笑っていられる自分でいられないのだろう。
「捻くれた、いやな子ですよね」
僕はまた自嘲気味に言った。一緒に漏れた笑は、冷たく乾いていた。
僕は確かに難しい病気を抱えている。けれど、だからこそ、いま、一日一日を大事に大事に生きることができている。この病がたとえ癒えることなくとも、何を恨むこともなく――神も、運命だって――最後までよく生きたいと願っているし、そのために努めようとも思っている。
そして、兄がその気持ちを汲んでくれているのも知っていた。
それなのに――……僕は、兄が寄越してくれた手紙を、ぐちゃぐちゃにしてしまったのだ。あらためて、そのことをおもう。
「ごめんなさい」
背中を撫でてくれる手のあたたかさを感じながら、僕はほろりとそうこぼす。

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THE DEATH-やさしいしにがみのおとない―(10) 

そっと眦を辿る指のやさしい感触を感じながら、僕は握りしめていた拳をほどいた。そして、無意識に相手のほうへと腕を伸ばしている。
助けを求めるようなその仕草に、ボルジェ医師は応えてくれた。僕の身体を掬い上げるように抱き締めてくれる相手に縋って、僕は――……しゃくりあげていた。
「治らなかった子たちだって」
ぜいっ、と、肩で息をする。
「みんな、神様からもらったいのちを、一生懸命に、生きたんです。僕はそれを、知っています。だから……彼らが病気に負けただなんて、すこしも、思わない。ううん、僕だけじゃなくて……誰だって、病気で亡くなっていく子供たちを、弱いだなんて、考えたり、しない。わかってます。わかって、るんだ、けど……」
それでも、きっと治る、というその言葉がつらいのは、それを言われるたび、まるで病気を抱えているいまの自分を否定されているような気分になるからかもしれない。もちろん悪気など皆無なのは理解できる。励まそうとして口にされた、思いやりのこもった言葉なのだと、頭ではよくわかるのだ。

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「HeavenlyBLUE」の通販におつけしてた番外掌編upしました、よければ!

ひとみしり。 | aoiひとみしり。 | aoi
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あおい boosted

さん 

@akasens
わかりました、ロベルト。そういって、平賀はもう一度だけ金色の月を見上げると上掛けをめくって横になる。
ロベルトは相変わらず一部分の動きの早さに苦笑して、平賀に倣う。
闇の生き物になったとしても。
今は明かりも敵対するものではない。
誰の上にも等しく、今宵はいささか眩しいけれども──光は夜に優しく照らす。

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THE DEATH-やさしいしにがみのおとない―(9) 

「……だって、治らなかった、たくさんの友達を見送ってきたもの。みんな元気になりたいって思ってたけど、でも、病気が治らないまま、神の御許へ召されていった。――……彼らは、負けたの?」
病気に負けたの、と、そう繰り返した後、そんなふうにおもいたくないんだ、と、僕はてのひらを握りしめた。皮膚に爪が食い込んで、すこしだけ、いたい。

必ず治る。
――ほんとうだろうか。
必ず治る。
――治らなかったら?
必ず治る。
――治らないまま死んでしまうかもしれない。
必ず治る。
――治らないままの僕には価値はないの?
必ず治る。
――僕は病気です。治らないかもしれない病気です。
必ず治る。
――病気の僕を否定しないで。
必ず治る。
――……ごめんなさい。
必ず治ります。
――……うん。ありがとう。病気になんかなってごめんなさい。
だいじょうぶ、あなたは必ずよくなりますよ。
――……ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

「――……泣かなくていい」
白い指が伸びてきて僕の目許を拭ってくれたとき、僕は初めて自分が泣いているのだと気が付いた。

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THE DEATH-やさしいしにがみのおとない―(8) 

そこでいったん言葉を切った僕は、瞼を持ち上げ、ボルジェ医師のほうへと首を傾けた。僕は治りますか、と、先程と同じ問いを繰り返す。相手は小首をゆるく傾けるだけで答えを呉れようとはせず――……けれど、そのことが、不思議と、かえって僕を安堵させた。
ねえ先生、と、僕は相手に呼びかける。
エメラルドの眸が僕を見下ろしていた。
ふと理性が働いて、医者である彼に――僕を治そうとしてくれている相手に――向かって、治らないかもしれない、だなんて、そんなことを言うのは何か違うのかもしれない、と、僕はおもう。だがボルジェ医師は、それで気分を害した様子もなければ、あるいは言葉に困っているのでもなさそうだった。
その眸はどんな感情も映していない。まるで冷たい硝子玉だ。
欠片ほども僕に心を寄せているふうではない、その透明な感情が逆に心地好くて――……僕はしずかに微笑んだ。
「治ったらいい」
噛むように言う。
「でも、治らないかもしれない」
すぐにそう続けた。
そして息を吐く。だって、と、僕は言葉を継いだ。

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