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文アル用にピクログを作成しました。支部に投げるほどの内容でないもの、つらつらネタなどはこちらに投げます。会員でなくても閲覧可能です。
pictbland.net/blogs/detail/128
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 十分もすると、部屋の扉がノックもなしに開き、中也が入ってきた。ずかずかと部屋の中まで歩んできて、先程まで安吾が座っていた椅子にどすんと座る。安吾は湯呑に焼酎を注ぐと、それを薬缶のお湯で割って中也に差し出した。中也が無言でそれを啜って、はぁと溜息を吐く。なんでぇお湯なんかで割りやがって、と文句を言うので、嫌なら飲むなと言い返すと、むすっとして黙った。
 湯呑に二杯、酒が入ると少し機嫌が直ってくる。それで、と促せば、朝から館長の用事で連れまわされていたのだと言う。酒の一杯でも奢ってくれるのかと思ってたのに、用事が終わったら、先に帰れと街中に放り出されたらしい。カフェに寄ろうにもろくに金も持ってきていない。それで大人しく戻ってきたのだと中也は唇を小さく尖らせた。

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 ストーブの上に置いていた薬缶がシュンシュンと湯気を噴き始める。
 少しぼんやりとしていた。安吾は溜息を吐き、読んでいた本を閉じた。部屋はだいぶ暖まり、肌が少し汗ばんでいた。ストーブの火を消し、窓を薄く開ける。
 立春を十日も過ぎると、さすがに寒さが緩んできたような気がする。数日前まで残っていた庭の雪は溶け、今はただ誰かが作った雪だるまの残骸だけが土の上に小さな水たまりを作り続けている。あれもあと二日もすれば、跡形も無く消えてしまうだろう。
 窓枠に寄り掛かり庭を眺めていると、図書館に続くアプローチを歩いてくる中也の姿が見えた。どこへ行っていたのか、気に入りの帽子とマントを身に付けている。足早に通り過ぎていこうとする中也の姿を眺めていた安吾の視線に気付いたのか、窓の下でふと立ち止り顔を上げる。帽子が落ちそうになって慌てて押さえ、まるでそれが安吾のせいだとでも言いたげに不愉快そうな顔をした。
 どうやらあまり楽しい用事での外出ではなかったようだ。
 ふいと顔を反らし、大股に去っていく中也の後ろ姿を見送って、窓を閉めた。

pixivに投稿しました いつかどこかへ 七話/未完 (あんちゅう) pixiv.net/novel/show.php?id=89

なんか書こうと思って書き始めたけど、中也は命日とか関係なく普通に酒飲んでそうだし、安吾も気遣わず一緒に酒飲んでそうだから、うちのあんちゅうに命日はない。以上。

書きかけ中也2 

「安吾」
「よぉ、中也」
「暇なら少し付き合ってくれ」
 安吾は中也の両手を見て、酒はないようだが、と不思議そうな顔をした。
 池を眺めるために置かれたベンチに並んで座り、すいすいと泳いでいる水鳥を眺める。最近志賀直哉が餌付けをしているせいで、人を見ると近寄ってくるが、餌が無いと分かると素っ気なく離れていった。
「死んだ時の記憶ねぇ」
 安吾が煙草を咥えて火を点け、吹かす。白い煙が空気の中へ散っていった。
「……閲覧室にあんじゃねぇか? アンタが死んだ時のことを書いた本が」
「読んだ。けど駄目だ。どいつもこいつも悪口しか書いてねぇ」
 中也がそう言って顔を顰めると、安吾が声を立て笑った。余程おかしかったようで、腹を抱えて笑っているので背中を殴った。

書きかけ中也 

 死んだ時の記憶はない。転生した時に気になって擦れ違い様に皆を掴まえ訊いてみたが、死んだ時の記憶があるものはごく僅かだった。その誰も詳しくは話したがらず、しつこく訊くとあからさまに嫌そうな顔をされた。見かねた牧水がいい加減にしろと言うので諦めたが、中也はどうしても自分が死んだ時の記憶を思い出したかった。
 だんだんと体が弱り、精神が弱り、目が見えなくなり、自分で立って歩くことも、言葉を紡ぐことも出来なくなる。そうして死への恐怖に日々怯えながらも、心の中では、自分はもう駄目だろうと諦めている。うつろげにそんな感情を覚えているものの、その先に何があったのか全く思い出せない。最期の記憶は曖昧で、煙に巻かれている。
 閲覧室にいって、自分の最期が書かれた本をいくつか読んでみた。まるで他人事のように思えた。これは駄目、これも駄目、と読み進めているうちに頭がおかしくなりそうになって、やめた。
 外を見ると、庭を安吾が歩いていた。ふらふらぶらぶらといった様子で、目的などありそうもない。中也は庭に出て、安吾を追いかけた。

Bon Anniversaire!
pixiv.net/novel/show.php?id=88

今日電車やら会社やらで適当に書いたやつを手直ししたよ。安吾誕生日おめでとー

短いけど終わり。気が向いたら少し書き足したりして支部に投げます。

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