knock knock 

「…んぅ?」

扉を叩く音に反応し、熟睡していたクロウはもそもそと毛布を片手に目を擦る。

「ふぁ……だれ〜?」

半分寝ている状態で扉を開けるも、すでに「誰か」は居なくなっていた。
夢うつつに人の気配を探り、何やら話し声のする方向へと毛布を引きずりながら歩き出した。

迷った末ハンバーグが選ばれた!

理由:丸いから

わけがわからないよ!

めにぅ 

周りについて行くことで無事に食堂まで辿り着いたティエルは、昨日まではなかった分厚い冊子のようなものを発見した。

「…め、にぅ?」

表紙に書かれた文字を何とか読み、中身をパラパラとめくってみる。

「は、ん、ばぁぐ。か、れー、らい、す。すぱ、げ、て?…」

たどたどしく読み上げるも、それが何なのかよく分からなかったようで、首を傾げる。

「…これ、なぁに。」

分からないことは聞いてみよう、と一緒に食堂まで来たみんなに問いかけてみる。

ようやく覚醒 

「──お母様!!いつになったら私に領地を下さるのっ!?……あれ?」

何かに掴みかかるような勢いで気絶した体勢からがばぁ!と起き上がったクロウは、きょとんと目を瞬かせた。

「……あら?お母様の夢を見ていたような…?何だか体が怠いわね……」

ゔーん、と頭を捻りつつ心做しか重い体を引きずって立ち上がる。

「はぁ。結局飛べなかったわ…」

よろよろと縋り付くように部屋の扉を開け、外へ出る。

「…誰も居ないのかしら?…お腹空いた…。」

体の芯に残る怠さのせいか、飛べなかった落胆からか、肩を落として下を向き、何やら白い紙のようなものを発見する。

「…?何かのメモかしら…えぇと…"ともだちになって"?…うーん、エレクティさんはもうお友達だし……お友達…ソーダアイスみたいな宝石の子かしら…?」

メモを手に考えながら、クロウは食堂へ向かった。

階段 

踊り続けるうち、戻ってきた色に幾分か気持ちが落ち着きいつもの"良い子"になれた、と思うティエルは

踊る最中も方向音痴を遺憾無く発揮し、2階をふらふらと踊っていた。

「……かいだん」

偶然階段に辿り着き思案する。

「1階…は。ごらくしつ?」

朧気な記憶を頼りに(当てにならない)トコトコと階段を降りてゆく。

不快 

「………?」

しばらく踊り続けたが、昨日はすんなりと戻った色が中々戻らない。
不思議そうに首を捻りつつくるくると踊る。

「………どうして。」

夢と重なった台詞に、ティエルの顔が僅かに歪む。

本当に微かな変化だったが、これまで表情という表情がなかったティエルの見せた顔。

独りで彷徨い踊るティエルを見ている者は誰も居なかった。

「だめ。てぃえる、は───じゃないと………。」

今にも叫びそうになるのをぐっと堪え、表情を消したティエルはただ黙々と踊り続けていた。

独りぼっちの踊子 

黒い薔薇の揺籃でゆらゆらと揺れる夢を見た。

ひとつしか知らない子守唄、優しげな誰かの声。

誰だろうか、と思うまもなく

「……まま。」

口から飛び出した言葉から言いようのない苦味が口いっぱいに広がる。

なんで、
「どうして、」

─────てくれないの?

体を包み込む花びらにも不快感と嫌悪感を抱き、優しく手を差し伸べられるような感覚を引き剥がすように乱暴に掴んで…

ティエルは目を覚ました。

「………。あさ?」

酷く不快な夢を見ていた気がする。
夢の後味を振り払うように顔を擦り、眠る前よりも広がっている白さに気がつく。

「……おどら、なきゃ」

殺風景な部屋をふらりと出ていき、くるくると踊りながら足の向くまま移動し始める。

カリスマもーど終了のお知らせ 

(…さて、と私も部屋で本でも読もうかしら。)

食後の紅茶をゆっくりと嗜んだクロウは、普段通り椅子から立ち上がりざまに空を飛ぼうと羽を広げ…

─────びたぁんっ!

そして、派手に地に落ちた。

「!?いたぁ…??」

身長とともに縮んだ羽では自重を支えきれず、数センチも浮き上がらないうちにすっ転んだようだった。

(こ、これは…本を読んでいる場合ではないわっ…!!)

と、焦燥したクロウは部屋に戻ると直ぐに

必死に空を飛ぶ練習をしたのだった。

ふわり 

「〜♪…」

白いワンピースが広がり、足音は緩やかなリズムを刻む。

体の向くままティエルはふわふわと踊り、いつの間にか中庭に辿り着く。

ちょっと早いけど思いついたのでNGシーン 

クロウ「フレンチのコースをお願いするわ!
(メニュー略)」

第2使い魔せくちゃ「カロリーの高いものばかり…私が毎日計算してお食事を出しているのに……」

クロウ「えっ……」

せくちゃ「ダイエット、ですね?(圧)」

クロウ「はぇ……???」

せくちゃ「覚悟しておいて下さい(ニッコリ)」

クロウ「め、目が笑ってないわよ……セクリア……??」

クロウ、難易度ルナティックのダイエットコース、確定。

フルコース 

食堂に着いたクロウは、まっすぐカウンターまで行き慣れた様子で注文をする。

「フレンチのコースを2人分お願いするわ!
オードブルはブランダード、スープにヴィシソワーズ、メインはテルミドールとバロティーヌ、ソルベはオレンジ、フロマージュはブランにいちごのコンポート、デザートはフォンダンショコラがいいわ!」

呪文のようにつらつらと料理をオーダーしエレクティを席に座らせ、楽しみね!と笑いかける。

おなべインプットされてるねー(^ω^)

…。 

「……ここ、は…ごはんのばしょ。」

ふらふらとさまよった挙句、更にたどり着いたのは…食堂だった。

「エヴァ、いない…」

方向音痴を遺憾無く発揮したティエルはやはり途方に暮れるのだった

迷子の迷子の 

「エヴァ、どこ…?」

ふらりと歩き出したティエルは、エヴァとは真逆の方向に進み、いつの間にか庭に出てしまった。迷子になっていることに気付かず、ベンチの下などを覗き込む。

「…エヴァ〜?」

一通り探し、見つからなかったので再び建物の中へと戻る。

「としょ、しつ…?」

そういえば本を見ていた、と思い至り、図書室に向かうも、

「ここ、どこ……」

何故か更衣室に迷い込んでしまい、途方に暮れた。

はじめてのあいす 

おしくらまんじゅう(?)をしている集団をぼんやりと眺めていたティエルは、いつの間にかアイスが溶けていることに気づき、ゆるゆるになったアイスをおそるおそる口に入れた。

「おい、しい……!さわさわ…!」

口に広がるソーダの爽やかさに目を丸くしたティエルはぱくぱくとアイスを口に運んだ。

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