R-18] 【腰僕サンプル】花の心臓 #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8729782 …
刀でありたいがゆえに、恋をして人間みたいになる光忠くんから逃げる伽羅ちゃんの本丸のみつくりです。
部数の参考までにブクマつけてくださると助かります!
脱稿まだです(真顔) #みつくり #刀剣乱腐
#みつくり #SSS #二次創作 #BL
『小春日和、隣の君は』
本丸にだって冬は来る。審神者の趣味で常夏に季節が固定された本丸もあるらしいが、殆どは、暦と同じように季節は巡る。冬が来る直前の、少し暖かくなる時期のことを、昔の人は小春日和と呼んでいた。厳しい寒さの先に待つ、遠い日のことを待ち望むような言い方を、僕は結構気に入っていた。それに、寒さに弱い彼が、この僅かな時期だけは、ともに外を歩いてくれるのだ。つながないかな、そう言って差し出した手はすげなく弾かれるけれど、手が届く距離からは離れないでいてくれる。僕はそんな彼が大好きだ。びゅう、と風が吹けば、柔らかな赤い毛先が宙で揺れる。びくりと身を竦めた彼にもう一度手を差し出せば、今度は指が絡まった。寒いから特別だ。照れたように言う彼の耳はほんのり赤いけれど、僕は、それが寒さだけが原因でないことも知っている。小春日和の先に待つ冬も、そのまた先に待つ春も、僕は皆大好きだ。隣に伽羅ちゃんがいてくれるなら。
『白鞘のオルフェウス』HP用短文再録 対
襖を開けると畳の青い匂いと、 彼が好んで使っていた香が忍び寄ってきた。
だんだんと薄れていく彼の残滓に、部屋に戻るのが怖くなった。
どうせ骨も残さず消えるのならば、においも一瞬で消えてくれればよかったのに。
何度恨み言を呟いても、一度もこたえは返ってこない。
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はやく長谷部くんが彼を泣かせてあげられますように。
はやく鶴丸さんが彼を笑わせてくれますように。
はやく次の燭台切光忠が本丸に来てくれますように。
大丈夫だよ、大倶利伽羅。
次の僕もその次の僕も、君のことを愛している。
20↑文字書き腐女子/オフ情報とか壁打ちとか/伊達の刀と弓槍(広義)/年季入ったばんぱらっぱっぱー/