イヤな話を思い出したからみんなにもおすそ分けしよう。
当時まだ23歳の頃、別部署に場所を借りて物置に出来ることになったんだよね。そのクソ汚い区画の隣はもう使ってない大型電気炉で、鉄の分厚い仕切りがあったんだよ。案内してくれたおっさんに「昔あの電気炉で死亡事故があってさ、中に人が居たまま稼働しちゃったんだよね。」なんてビビらされた。もちろん「またまたご冗談を」って気分だったんだけど、いざその場所を掃除して物運んでってしてて、終わって気付いたら夜の9時。掃除道具を片付けようとしたら、電気炉との仕切りの鉄板を「パァン」て叩く音が聞こえたんだよね。
怖くなってそのまま上司がいる事務室に戻ったんだよ。
いつも厳しくて超有能な上司だったから「ちょっと水分補給に」って挨拶したんだけど、声めっちゃ震えてたの覚えてる。
汚れた作業服で掃除道具持って事務所に戻ってきて「水分補給しに来ました」だもん、いつもだったらなにかかしら言われるような状態だったんだけど、何も言われなかったんだよ。
代わりに「あの鉄扉(電気炉との仕切り)開けちゃダメだよ。」って言われてさ、あぁそういうことなんだな、って気付いたって話。
こちら15年もののメガネとなっております。