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理想の魔法使いの話 

誰もが寝静まる時間に優しく揺り起こして、ひっそりと他の誰にも見つからぬ様に 人をさらっていく魔法使いが良い。
バロック絵画みたいに深い深い影を帯びながら 闇に何故だか人物がくっきりと見える様に、月明かりの下 魔法使いしか眼前に捉えられぬものだから、それに導かれるうちに世界は異なる場所に踏み入れてしまう。
やがて、枕もとでおとぎ話を聞かせる様な落ち着いた甘やかな声で魔法の話をしてくれるだろう。
深紅のカーテンやステンドグラスのランプ、ヴィンテージアンティークの世界。夕方から夜が更けり、また夕方が来る。
そうしている内にいつの間にか自らも魔法使いに挿げ替わる。
これが、常夜の魔法使い。

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