水瀬 @37se1

真白い陶器のような美しい肌にそっと触れ、生きていることを確認する。二度と失いたくない。誰にも奪わせるものか。これは俺の番なのだ。触れるだけの口吸いをして、目を閉じた。

「おはよう、三日月。よく眠れたかい?」
隣で寝ていた鶴丸はもういなくて、キッチンに立っていた。
転生して15年。高校進学と共に両親は海外へ行った。年の離れた兄弟にはすでに家庭がある。そんな俺は遠縁にあたる五条鶴丸という男に預けられることになった。どうやら記憶はないようだが、間違いない。俺の唯一だった鶴丸国永だ。15年探し求めてようやく再会できた。記憶がないなど些細なことにすぎん。また一から始めれば良いのだ。
「おはよう、つる。起きたらお前がいなくて寂しかったぞ」
ぎゅっと後ろから鶴丸を抱きしめる。今は俺よりも5つも年上だというのに、体格は俺の方が良い。身体的なところは昔となんら変わらない。可愛らしいなあ、俺のつるは。
「おっと、そいつはすまなかったな!ほら、顔を洗ってこい。朝食にするぞ」
そうやって笑い流せるのもいまのうちだ。遠慮なく攻めていくからな、覚悟しておれ。口元に小さく笑みを浮かべ、洗面所へと向かった。