個人的な妄想で、敬人は朔間の一族に嫁入りするにあたって1ヶ月くらい朔間家で暮らしてその期間ずっとあなるぷらぐ入れて生活してて、拡張のため最初は小さいんだけど少しずつ大きくしていって、最終日に零さんとの初夜を一族の主要メンバーが見届けるという儀式があったらどうしようということは考えたりなどした

ここならえろいはなししてよいと

@1745905 鬼龍は、暫しなにも言わずに零を見返した。その瞳は、なにか必死に訴えかけているようでもあり、またなにも言うべきことを思い付けぬようにも見えた。
「そうなのか」
間をおいて出てきた言葉に、淡い微笑みで答えた。
「のび太くんは、もうとっくにドラえもんに頼らずに自分の物語を歩むだけの力があるんじゃよ。これ以上、ドラえもんがそばにおるのは、彼のためにならない」
鬼龍は、暫し発言をためらう様子を見せた。漸く口を開くと、
「その、ドラえもんは、もうのび太に愛想がつきちまったのか?」
ひどく言いにくそうに告げられる内容は、零にとっては非常に想定外の内容で、思わず穴の空くほど鬼龍の顔を見つめてしまった。
「わりい、言いにくいことだったか。俺が聞いていいことでもなかったな……」
などと言うのに慌てて答える。
「いや、そんなことはないんじゃが……むしろ逆じゃよ。彼の色が好きだから、自分の色で汚したくなかった……」言うと、鬼龍がわずかに驚いたような表情になる。そんなつもりはなかったが、どうやら世間一般はそう解釈したのだろうか?

@1745905
「いや、なんかな、時々自分自身に言い聞かせるように言ってるのを聞いちまってな……ドラえもんはもういないんだ、俺が強くならないとって……一回や二回なら別に気にならねえんだが、あんまりいつまでも続いてやがると、こう、なんか消えねえ悩みかなんかあるんじゃねえかって気がかりになっちまってよ」
などというので、零は呆気にとられた気分になる。
「あー、まあ、それは……」
言い淀んでいると、
「なんだ、やっぱり心当たりがあるのか」
なんてあからさまに安堵の表情を滲ませるので、零も困ってしまった。
さて。零はそれほど漫画に通じているわけでもないが、さすがにドラえもんの、さすがに有名な台詞である。どんな場面の台詞かもわかるし、かつて零をドラえもんに、蓮巳をのび太になぞらえて茶化した記憶はちゃんと残っている。しかし、それでは……
「あー、その、なんだ。まあ、その案件に対しての対処法じゃが、そうじゃのう……そんなことを言っても、ドラえもんは反ってこんよ。ということじゃな」

「なあ、朔間。最近蓮巳の旦那が変な独り言言ってるのを聞いたんだが……」
たまたま遭遇して、なんとなくその辺にいた鬼龍が不意にそんなことを言い出して、零はのんびりと首をかしげた。
「はて、どんな独り言かの」
言うと、鬼龍は困惑ぎみな表情になる。おそらく義理堅い彼のことだ。独り言の内容を他人に話すことに気後れがあるのだろう。しかし、かといって自分一人では対応しきれないといったところか。一体何故にこれほどまでにこの男が彼に入れ込むのか、零には少々理解できない。まあ、大方蓮巳が彼を繋ぎ止めるためにあれやこれやと策を弄した成果だろうが、男をたらしこむのばかりうまくなられても、それってなんか違うんじゃねーのと言いたくもなるが。
「まあ、どのみち我輩はこの学校のことに通じておるから、おぬしが何を言ってもすでに知ってることじゃろうがのう。一体何を言っても気にしておるのかだけでも教えてくれんかのう。なにかの役にたてるかもしれんからの」
言うと、鬼龍はいつもの、困惑したような笑顔を向けてきた。
「なんか却って気を使わせちまったみてえだな。わりい」
そんなことを言うのに難儀なやつだとしみじみ思う。

@1745905 する大人たちは、まだどこにもいなかったから。

@1745905 「なんでだよ!」
起きるなり思わず突っ込みを入れてしまった。
なんという馬鹿馬鹿しい夢を見てしまったのか。あきれて、うつむいてひとつため息を吐き出した。ぽたり。滴が布団に落ちた。少し驚いて頬に触れれば涙のあと。どうやら泣いていたらしい。
馬鹿馬鹿しい。
思いながらも、夢の中で悲嘆の限りを尽くした感情と、今の自分の夢に呆れた気分は両方胸のなかに残っていて、少し混乱する。所在なく、何気なく、さ迷わせた手が、なにかに触れる。ふわりと柔らかく心地いい手触りの、それは誰かの髪のようで、見れば傍らに横たわる人の姿が見えた。眼鏡のない蓮巳には、それが誰だか視認できなかったが、こんなところで眠る人物に心当たりは一人しかいない。
(朔間さん? ……なんだまた帰国してすぐにここに来たのか)
確かめるように顔を寄せてみる。仄かな香り、静かすぎる寝息、低い体温。視覚味覚を除いた五感が、その人が誰だか教えてくれる。
(朔間さんだ。……ちゃんと、いる。ちゃんとここに……)
泣き出したいほどの安堵に駈られ、蓮巳はそのまま、彼の頬に頬を擦り寄せるようにして眠りについた。夜明けはまだ遠く、二人を邪魔

@1745905 叫ぶのに、彼は逃げない。蓮巳の目を見て、少しだけ微笑んで、逃げない。無我夢中で彼の身体に飛び付いた。必死に彼を腕の中に隠そうとしても、ひとつ年上の彼の身体は大きくて、隠せない。
「なにもいない。なにもいないったらいないんだ!」
大人たちに叫ぶ。
「吸血鬼の幼生です」
「やはり、奇人にとりつかれていたか……」
大人たちの会話が重たく響く。胸がずうっと冷たくなるような、それは恐怖。
腕の中に抱き締めていたはずの零を、取り上げられる。引き離されてしまう。こんなにもありったけの力で抱き締めているのに、蓮巳の力はあまりにも弱かった。

大人たちは零の手を引いて去っていく。遠く、遠くへと行ってしまう。零を、連れて……
「殺さないで!」思わず叫んでいた。
「殺さないで! 朔間さんは、なんにも悪いことしてない!」
叫んでいるのに、誰も振り向かない。蓮巳はありったけの声で叫んでいるのに、誰も……
「ころさないで……」
心の底から願って喉から出た言葉は、涙に震えていた。うずくまって、泣きじゃくる蓮巳の背を、優しく風がなでていく……

ゆめをみた

「敬人」
呼ぶ、声がする。
「敬人」
「おいで」
「おいで……」
懐かしい声。少しだけ恐い声。蓮巳は恐る恐るそちらに向かう。そこには、よく見知った懐かしい人たちが何人もいた。表情は見えない。
懐かしい人たちは蓮巳の手を引くと、無言で歩き出した。ゆっくりとした足取り。回りに見える景色はとても懐かしいのに、何故かとても恐い。蓮巳は不安そうに辺りをキョロキョロ見回して、けれど蓮巳の手を握る誰かの手は、優しいのに有無を言わさぬ強さで、蓮巳をひいて、どこかへとつれていく。
「俺、行きたくない。俺、そっちには行きたくない」
嫌な予感が胸のなかに大きくなっていく、不安は胸いっぱいに広がって、胸が潰れそうになるそのとき、ふと、蓮巳はこの道の続く先を思い出した。
この先は……
まさか、そんなはずはと現実を否定したくて、でもできなかて、ただ引かれるままにやって来たのは、墓地だった。
「あ……」
恐怖に混乱し、滅茶苦茶に暴れて大人の手を振り切って走り出す。
「く、来るなっ、来ちゃだめ!」
叫んで、走って……
やがて馴染みの墓石の上に、朔間零が座ってるのが見えてきた。
「朔間さん、逃げて!」

英智にであって、生まれて初めてこの世界に自分以外の人間に出会った。そう思った。そして、
朔間さんにであって、俺はそのとき、やっぱり生まれて初めて、自分を遙に超越する知性というものに遭遇したのだった。
多分、そのとき俺は、英智と力を合わせて朔間さんを倒すという物語を、宿命として負ってしまったのだとおもう。

俺は、朔間さんが大好きだったのだけれど……

手のひらで口と鼻を塞がれてしまう。
「朔間さん、ここまでだ」
きっぱりと言われてがっかりしてしまう。けれど、
「今、ここでは」
付け足された言葉に零の片眉が上がる。
「ほう……? まあ確かに、鬼龍くんに、浮気がばれてしまってはおおごとじゃからのう」
くすくすと忍び笑いながらそう告げると、不満そうな顔で
「あんたこそ!」
言われてしまう。「確かに」答えて、彼の手首を掴んで引き剥がす。ついでに、ちゅ、と、音を立てて手のひらにくちづけた。
「それじゃあ、次はもっと人目につかないところで、存分に」
流し目と共にそう告げれば、
「夜の墓場はもう御断りだからな」
すかさずそんな言葉が帰ってきて笑ってしまった。
秘密の逢瀬。快楽の園。さてはて気むずかしい姫君は、どんな場所がお気に召すのやら。

手のひらで口と鼻を塞がれてしまう。
「朔間さん、ここまでだ」
きっぱりと言われてがっかりしてしまう。けれど、
「今、ここでは」
付け足された言葉に零の片眉が上がる。
「ほう……? まあ確かに、鬼龍くんに、浮気がばれてしまってはおおごとじゃからのう」
くすくすと忍び笑いながらそう告げると、不満そうな顔で
「あんたこそ!」
言われてしまう。「確かに」答えて、彼の手首を掴んで引き剥がす。ついでに、ちゅ、と、音を立てて手のひらにくちづけた。
「それじゃあ、次はもっと人目につかないところで、存分に」
流し目と共にそう告げれば、
「夜の墓場はもう御断りだからな」
すかさずそんな言葉が帰ってきて笑ってしまった。
秘密の逢瀬。快楽の園。さてはて気むずかしい姫君は、どんな場所がお気に召すのやら。
♯零敬

@1745905 更に引き寄せる。鼻先がふれあうほどの距離でみつめあう。ふむ。顔色も悪くないし、目の隈も出来ていない。すかさずチェックして、
「さくまさ……?」
声を潜めて怪訝そうに名を呼ぶ唇をふさいだ。無防備な唇に侵入することは容易く、そのことに不安すら抱きながら、彼の舌を味わう。高揚を伴う行為の筈なのに、同時に深い安堵を覚えるおのが心に少しだけ零は苦笑じみた気持ちになる。こんなにも。彼の存在を拠り所にしている。そして、その事はきっと誰も知らない。
好きにむさぼり。唾液をいただく。気のすむまで蹂躙してからようやく唇を離せば蓮巳はとっくにへろへろだった。
「朔間さ……こんな……」
息も絶え絶えといった様子でなんとか説教しようとしてくるのがどうにもおかしい。
「やはり蓮巳くんの体液はいいのう。血は苦手だが、蓮巳くんの体液を接種すると、吸血鬼としての力が増してくるのを感じるのう」
「そ、んな無茶苦茶な吸血鬼があるかっ」
気丈に言い返してくるのがどうにもたまらない。零は今一度彼の顔に顔を寄せて、
「なんじゃ? 折角唾液で我慢してやったのにのう、他の体液も頂戴してやろうか?」
言ったらぺしんと

別になにも会話はない。廊下の向こうから歩いてくる蓮巳をみた。鬼龍となにやら話しながら歩いてくる。朔間零も隣を歩く大神と言葉を交わしながら、やって来る蓮巳とすれ違う。
すれ違い様、零は蓮巳の手の甲を指先でするりとなでる。それだけで十分だった。
そのままなにもなく、まるで知り合いであることすらわからぬ様子で離れていく。けれど、次の休み時間、蓮巳は軽音楽部の部室にやって来る。
「なにかあったのか、朔間さん」
聞かれて零は、にこりと笑うとゆったりと彼を手まねいた。
「なに、少々寂しくてな。蓮巳くんに慰めてもらおうかと」
言うと、蓮巳の眉間に皺が寄る。
「なにが寂しい、だ」
呆れたように言ってくるのに、
「寂しいのは蓮巳君の分が足りないからじゃよ。ここのところ、まるっきり会えないではないか」
「あんたがそれを言うのか」
蓮巳は呆れた様子のまま、それでも律儀に歩み寄ってくる。優しい手のひらが髪に触れた。
「よしよし」
撫でられて、それも悪くはなかったのだが、
「それは天翔院くんへのコミュニケーションじゃろ。我輩には我輩向けのがいいのう」
「は? 朔間さん向けなんてないだろう」
そう言う腕を引いて

初めて出会った頃、彼には既に、胸のなかに一番と決めた人がいた。
おこぼれでいいなんて思えるほど俺は卑屈さも優しさも持っていなかったので、どうすれば手に入るのかをこれでも大分真面目に考えたものだった。
出てきた答えは残酷。
俺に、依存させてからこっぴどく捨ててやればいい。
そうすればきっと、彼は無意識に俺を欲しがって、欲しがって……
いずれ俺のことしか考えられなくなるだろう。そう思った。

今回の新刊
なんか
このあとイギがロキになってヒャッハーする未来しか見えない
スレイプニルがメリで

塩湖晶 boosted

昨日、イギが親分にめっちゃ野蛮な妄想拗らせてて、漸くこぎ着けた結婚式で、誰も死ななかった(三人くらい死ぬ結婚式じゃないとつまらないと思われる文化だと思ってる)ので、つまらない結婚式にしてごめんと式後親分に謝るイギの話してた

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